僕の心ン中に
 
いつしか
 
空っ風が吹き荒んで参りまして
 
その度に

ぴうぴう何かが
 
辛うじて鳴ってはおったのです。
 
何かが吹き飛んでしまった今となっては
 
空っ風は音も立てよりません。
 
そのうち気圧もがらりと変わり
 
宙空の真暗闇のように
 
真空に成り果ててしまうのでせう。
 
しばし
 
しばし時間を下さい。
 
 
 

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