夢のきれはし

2004年4月11日 脳内
神様が俺に渡してくれたのはBの黒鉛筆一本だけだった。
 
--これじゃーカラフルに描けないっすよ
 
「君にゃこんだけしか渡せないんだよ、まだまだ経験浅いからねぇ
 
 これで付けれる色もあるでしょ、よくよく工夫して御覧なさい
 
 他の色は、おいおい渡してあげるから
 
 でも渡せるかどうかは君の航跡次第なんだよ」
 
そういって神様は俺を
 
ちょっと灰がかった白色の船に乗せ
 
見渡す限り白い海に帆を上げさせた。
 
空も漠然と白くて
 
光ってんのか曇ってんのかわからん色で
 
これじゃー真っ暗な夜の闇の方がましだ。
 
俺はこれから
 
この世界に色を塗りたくるために
 
船出をさせられるようだ。
 
まるで強制スクロールのアクションゲームみたいに
 
物事が進んでいく。
 
とりあえず停泊できる島を見つけないとな。
 
そこでまた考えよう。
 
 

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