犬が大になる日

2004年2月29日 痴情
まるでパジャマのボタンを思い切り掛け違えたかのような1日。

ひとつ掛け違えると全てがおかしくなり、やがては収拾がつかなくな
る。まぁそういうことだ。

この日の朝、俺は待ち合わせ(※1)のために京都駅西口にて他の連中
を待っていた。

しかし、である。

待ち合わせしている5人中3人が、定刻に来ない。

電話してみると、さも今起きたかのような声の者2名
もう1名に至っては携帯を持っていないので行方不明確定

結局、定刻通りに来たU2(※2)と共にぶらぶらすることにする。

ちょうど「えき」美術館でピカソ関連の興味深い展覧会を催していたの
で物見高く見学。

出てくると、入口脇に置いておいた傘が無くなっている。盗ラレタ。

怒りをぶつける場所も見つからず、しょうがなく似たような傘を盗み(悪)
ひとまずメシを食うことにする。

ラーメン小路にて舌鼓を打ち、伊勢タンの催事場にてチーズソフトクリ
ームを買い、大階段を上まで上り景色を見ながらソフトを平らげる。

空は晴れかかってきていた。

傘盗む必要まるでありませんでしたね、ププ」

とU2に小馬鹿にされたのが悔しかったので、おでこを音が出るくらい
ひっぱたいてやった。

ひとまずメンツを募り直し、四条でボウリングでもしようかということに。

人を待つ間、高島屋などをぶらぶらする。
1階をぐるぐる回っているときにU2が

私の指輪のサイズ、10号なんですよ

としきりに耳元で囁き非常にうざかったのでまたおでこをしばく。

その後何とかCAD脇(※3)と合流し、河原町のROUND1にてボウリング。

せっかくだから面白い名前で登録しようぜ、と適当に書き殴ってエント
リーシートを受付に提出。

あてがわれたレーンに行き、モニターを見上げて愕然とした。
 
俺は2番目にエントリーしたのだが、そこには
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
         「 大 変 態 」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
という、あらぬ誤解を招きかねない文字が燦然と輝いていたのである。
 
確かに、
 
 
    「  変 態 」
 
 
という名前でエントリーした俺も俺だが、
 
それを、選りに選って、
 
 
    「  変 態 」
 
 
ってな風に入力し間違えるのもどうかと思いますが…ッ?!
 
既に負け犬気分満載。しょぼーん状態の俺を尻目にゲームは進む。
 
あろうことか俺が最下位確定した時点でU2及びCAD脇が、

やっぱり罰ゲームするんですよねぇ?」

などとぬかし始める始末。

泣く泣く二人に晩飯をおごる。
 
このまま帰っては末代までの恥、とばかりにU2にスタバでコー
ヒーをおごらせるも、手を滑らせてジーンズに全てをぶちまけ
てしまう…。

何でこうも、全てうまくいかないのだ…。
 
そんな日もあるということか…。
 
 
 
 
 
 
 
                     まるで浮かばれねぇ…。
 
 
 
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※1 「待ち合わせ」
この日おおかみ一行は
「秘宝館巡りツアー」
と称して琵琶湖博物館へと向かう予定であった。

※2 「U2」
IP社元バイト。
魔性を気取る女だが
どうにも縁とタイミングに恵まれない

※3 「CAD脇」
IP社バイト。
時折見せる仕草が妙におネェっぽい
性別♂

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