es[エス]

2004年5月5日 視嬲
 
 
 
話題になったときは見過ごして、今更観る。
 
こんな風にして世界から取り残されて行くんだぞ俺27歳。
 
 
 
さておき。
 
 
「脳裏に宿るモノ」がテーマですね(?)この映画。
 
囚人役と看守役に分かれて刑務所内の様子を再現する実験に参加した
人々の話なんだけど、観返す毎に恐ろしさが染みます。
 
実験を穏便に終わらせて、報酬をいただきたい看守側。
 
何かと騒動を起こして話題性を作りたい、囚人側に回った主人公。
主人公は元記者で、潜入ルポの契約を出版社と結んでいるのだ。
 
そんな主人公を、擬似的に与えられた権力を振りかざして封殺しようと
する看守側。
 
次第に看守側の行動がエスカレートし…というのが大体の話の筋。
 
被験者たちは4000マルクという報酬を目指して参加している。
その影で主人公は10000マルクというルポ原稿料も目指している。
 
主人公という要因がなければこの実験はまた違った様相を見せただろう。
 
まぁ、そんな「もしもの話」はどうでもいい。
 
この話の興味深いところは、
 
刑務所内の治安を維持するために
主人公を仮想敵と想定していく看守側の心の動き。
 
得られる情報が限られてしまうと、人間は勝手に状況を解釈し始める
 
そこに自己の欲求・役割などがミックスされ、時にとんでもない行動を起こす
 
これってこのまんま人間社会の縮図として見ることもできるんじゃね?
 
これ観て更に周りの人間と俺自身が嫌いになっちゃったよ。
 
 
ちなみに4000マルクは日本円に直すと大体30万円くらい。
 
こんな実験に参加するくらいなら治験ボランティアしてる方がまだましだ(私見
 
 
 

(iωi)

2004年5月4日 日常
熱出してジャズストリート2日目聴きに行けれんかった…。
 
 
「君は自分の錨というものを持っているかい?」
 
「心が何かに流されそうになったときは、まずは心に錨を降ろすんだ」
 
「少しだけ心を停泊させるんだ」
 
「そして、心を押し流そうとした流れの向きをじっくり見定めるんだ」
 
「その向きが自分にとって好ましいものに思えるのであれば流れに乗ればいい」
 
「そうでなければ、流れが過ぎ去るまでじっと停泊していればいい」
 
「それが、人生をうまく過ごすコツの一つさ」
 
 
 

 
イイ感じに遊びがうまいオトナたちが
 
美味い酒を飲みながら
 
今度の休日に一緒に何して遊ぶか相談したり
 
現在進行形の恋の相手について語り合ったり
 
それぞれの趣味のことを饒舌に語り合ったり
 
それぞれの会話は
 
決して嫌味にならず
 
嘯いたりなど一切無く
 
等身大の熱意が立ち上り
 
織り込まれるように絡み合い
 
そのまま大きなふくらみを見せ
 
かといって広がりすぎず
 
うまく収まるところをもっている。
 
ステキで愉快な演奏に出会うということは
 
そのような会話を傍で楽しげに聴くような
 
趣を与えてくれる。
 
やがて全ての音は
 
親しみのつまった空気の中に
 
しん、と安らかに
 
織り込まれていくのである。
  
良い酒が
 
ぼくらの頬にぽっと
 
火を灯していくのに
 
それは似ている。
 
 
 ------------------------------------------------------- 
 
今日聴いた演奏はそんな感じの演奏だった。
 
もちろん全てのジャズが楽しいことをテーマに奏でられるものではない。
 
ただ、一つ言えることは
 
「素晴らしい演奏は全て
 
親しみや信頼の共鳴がもたらしたギフトである」

 
ということなんじゃないだろうか。
 
そこに相手への親しみや信頼が無ければ何も生まれない。
 
人々をRockさせるモノだって生まれない。
 
俺はそう思うのだ。
 
人と共鳴し合えるって、ステキなことなんだな。
 
 
 
               そんなふうに呟いて独り臍を噛む夜。
 
 
 
emiネエさんは俺の元メル友である。
 
そんなemiネエさんのノートPCがコンピュータウイルスに冒された。
 
即ち俺の出番である。
 
ちょちょいちょちょいとウイルス駆除ソフトをインストールし
 
ちょちょいちょちょいとウイルスを3匹駆除し
 
きれいなおねえさんであるemiネエさんのハートをがっちしget
 
の予定だったんだが。
 
駆除途中にノートPCの充電池が切れ
 
中途半端なところで終わってしまった。
 
今度はスパイボット撃退ソフトと
 
ファイアーウォールのインストールで
 
がっつりハートに火を付ける予定である。
 
カモンベイベライトマイファイアである
 
即ちジムモリスン。
 
享年27歳ジムモリスン。
 
今年で27歳俺おおかみ。
 
とりあえずカモンベイベライトマイファイアである。
 
 
 
頭痛ぇ…。
 
 
母に9時に叩き起こされる。
 
今からくまのぬいぐるみを2つ買って来いと1万円札を渡される。
 
…何故?
 
父の愛が信じられなくなってぬいぐるみに逃げるのか寂しいな母よ
 
などと思ったのだがどうやら事情が違うらしい。
 
普段東京に暮らしている従兄のY兄が家族と共に奈良の実家に帰郷しているらしく
 
その双子の娘どもに気の利いたお土産をと思い
 
くまのぬいぐるみを俺に買いに走らせるのだ、とのこと。
 
え、まじで?
 
俺、全然寝てないんですけど、しかもちょっと眩暈もしてるんですけど。
 
しかも「くま」…て、何か安直じゃねー?
 
といっても母は強硬な姿勢を崩さない。
 
仕方無しに近所のショッピングモールでくまのぬいぐるみを買ってくる。
 
というわけでおまえは荷物持ちとして同行するように
 
とやけに重い荷物を2つ俺に持たせる母。
 
俺、も少し寝たいんですけど、しかもかなり眩暈してるんですけど。
 
といっても母は強硬な姿勢を崩さない。
 
仕方無しに母の運転するGOLFの助手席に乗り込み
 
生ける屍のような表情で眠りコケながら奈良に移送される俺(27)。
 
Y兄の娘どもはかなり可愛くて
 
結局俺はかわいこぶりっこスーパーデュオなヤツら(1歳4ヶ月)に夢中で。
 
「目線下さい!」とバシバシ写メ撮りまくりで。
 
一緒に遊び呆けてくたくたに…ええ、感無量ですとも。
 
その後は従兄のS兄の新居を見に行ったり
 
Y兄の嫁さんと育児について語らったり
 
一緒に来ていた母方の祖父母を家に送り届けたり
 
眩暈も奈良気分もどこ吹く風な一日でしたのよ。
 
 
 
7時過ぎにキュピ子(※1)の電話で起こされる。
 
「おおかみさん、南インターのラブホ○○○の電話番号調べられます?
 
だなんて藪から棒に。
 
つまりアレか、俺の棒にナニか用か?…違うよな。著しく違うよな。
 
「彼氏と泊まってきたんですけど忘れ物しちゃって、部屋に無かったか
どうか確かめてもらいたくて…」
 
それはアレか、新しい彼氏の象さんパオーンの自慢でも暗にしてるのか俺に?
 
ていうか自分で調べろよイエローページとかでよ。
 
「キーケースを忘れてきちゃったみたいで家に入れなくて調べられないんですよ…」
 
しゃぁねえな、とインターネットでちょちょいと調べてやった。
 
一旦電話を切り、結果報告を待つ。
 
「おおかみさん、家から電話かかってきて…キーケース玄関に置きっぱなしだったみたい」
 
もぉぃぃ。もぉぃぃ。朝早くから起こしヤガツテ。変なところも起こしヤガツテ。
 
というわけで今度、この責任をみっちり取らせることと相成りました。
 
楽しんできます。
 
 ------------------------------------------------------- 
※1 「キュピ子」
 
以前、俺と一緒に「象さんパオーン」を目撃した女(4/3の日記参照)。
今年大学受験2浪目突入。 
 
 
不思議と初めて会ったような気がしない出会いというものがあるとする。
 
それが自分にとって意味しているものは何なのかと思う。
 
それは単なる既視感、あるいは錯覚なのか。
 
前世というものの残像が自分の存在の中でくすぶっているということなのか。
 
運命という大局的な流れに引き寄せられた者たちであるということの証拠なのか。
 
 
 
この、妙な懐かしさは何だと言うのか。
 
 
 
居心地が良いのは確かだ。
 
 
 
いや別に、新しい単位とかそういう話ではなく。
 
「ケビン・ベーコンの法則」ってのが一頃話題になったじゃないですか。
 
詳細は↓
http://www.tcn.zaq.ne.jp/ako/etc/kevin.htm
 
知り合いをたどっていくと、6人目までに世界中の誰とでもつながってしまう
 
っていうアレです。「SIX DEGREES OF SEPARATION」とも言われてるアレ。
 
この法則では
 
ケビン・ベーコンと映画などで直接共演したことのある人を1ケビン
 
1ケビンの人と共演したことのある人を2ケビン
 
と数えるわけなんですが、
 
その法則を自分に当てはめると
 
俺は2タモリであるということにこの前気がついたんですよこれが。
 
2タモリですよ2タモリ。簡単に言うと割り箸鉄砲の射程範囲内くらい近い(違)
 
アイドルしてるうちの従妹(※1)がMステに出演したときにタモリと共演してるので
 
そこを1タモリと数えて、の話です。
 
ていうかタモリとつながりがあったら
 
テレフォンショッキングに出演した芸能人とも
 
かなり近い存在であるということです。
 
例えば俺は3井上陽水
 
これってすげーくない?
 
ここがこの話の落とし穴でして。
 
いくらそんな風に関係を数量化してみたところで
 
わかるのはその関係性の質の低さであるわけです。
 
いやこれはお互いの属してる世界の距離感にもよるわけですが。
 
とりあえず言えることは
 
俺とタモリの属している世界・業界はあまりにもかけ離れすぎている
 
ということで。
 
たとえ俺が2タモリで
 
タモリが2おおかみだとしても
 
互いの関係性の質をこれ以上高められる可能性がふと湧いてくるわけではない

 
ただまぁこの法則には希望がありますよね。
 
案外身近に面白い繋がりを持ってる知り合いがいて
 
その知り合いづてにその繋がりの話が聴けて
 
その世界についての認識が深まったり
  
その世界に自分も繋がることができるかもしれない
 
そんな希望です。
 
ま、そんな感じで
 
色んな繋がりを確認し直してみるのも一興なんではないでしょーか?
 
ステキなきっかけが
 
手を広げてあなたを待っているかもしれない
 
つながりは宝

そんな風に思う今日この頃。
 

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※1 「うちの従妹」
↓真中で歌ってるヤツ。案外歌うまい。でも俺はマコちゃんがお気に入り。
http://www.b3tv.info/

 

たましい

2004年4月30日 綴織
わたしのあかちゃんには
 
どんなたましいが
 
めぐってくるのだろう
 
 
できればせかいのふしぎを
 
いろいろめぐってきた

そんなたましいでありますように
 
 
にくにしみついたよくを
 
あじわいつくし
 
そこにおぼれるおろかさも
 
おぼれたあとのむなしさも
 
みをもってしってきた
 
そんなたましいでありますように
 
 
たとえころんでしまっても
 
りんとしたまなざしで
 
おのずとまえをむくような
 
そんなたましいでありますように
 
 
もしかなうならば
 
うちゅうのおとを
 
にじをつかむよりもせいかくに
 
きれいにだいじにかなでられる
 
そんなたましいでありますように
 
 
ひとがおかすあやまちを
 
みにうけたときのかなしさや
 
ひとにいたみをあたえることの
 
おそろしささえもしっている
 
そんなたましいでありますように
 
 
そしてなによりも
 
じぶんがたいようであることを
 
だれよりもしっていて
 
だれにでもあたたかくできる
 
そんなたましいでありますように
 
 -・-・-・-・-・-・-・-
 
わたしはどんなたましいと
 
どんなかたちでであっても
 
すなおにあたたかくできるだろう
 
 -・-・-・-・-・-・-・-
 
わたしのあかちゃんには
 
どんなたましいが
 
めぐってくるのだろう
 
 
わたしはいまから
 
たのしみで
 
こころのそこから
 
たのしみで
 
 
目が覚めて起き上がろうとしたら
 
部屋がまるでアレみたいにぐるんぐるん回ってですね。
 
(アレ: 遊園地のコーヒーカップソーサー)
 
こりゃぁあれかよ
 
動かずして俺は遊園地気分になれる男になったのか遂に
 
と思ったんですがそんな風に楽観視もしてられません。
 
ホント、ふえぇぇっ、って感じで視界が回るんです。
 
いわゆる眩暈ですね。
 
真っ先にその可能性に気が付くべきなのに俺は…
 
自分のおとぼけ加減に涙が出らぁ!!
 
と「あばれはっちゃくのお父さん」みたいな気分になってたんですが
 
とりあえずただ事ではありませんので
 
医者に行ってみることにしたわけですよ近くの総合病院に。
 
病院はGW(=ガハハ ワライ)前ということで
 
かなり混んでいました。
 
休み前にばっちり診察キメて
 
GWを健康な体と心でしゃぶり尽くしちゃうぞぉ、モキモキッ!!

 
みたいなヤグい(=ヤングである、即ち若い)志を胸に秘めたお年寄りを始め
 
GW突入するぜギラギラ光線を発しておられる患者様方が多数犇き合っておられまして
 
診察室に辿り着くまで大ッッ層待たされました。
 
診察室に入るや否やお医者さん俺の顔見て開口一番
 
「とりあえず、採血していきます?」
 
ってヲイそんな不安になるようなこといきなり口にするんじゃねぇよ
 
って思ったんですけどそこは俺大人ですから決して怒鳴ったりなんかしません。
 
医療費の計算が点数制になった弊害というか、
 
色んな治療法やら検査やらクスリやらを勧められてしまうとつい
 
「こいつ点数稼ぎのために密かに営業してやがらね?」
 
とか訝しい気持ちになってしまうのは
 
弊害とか関係無く俺の心が擦れているせいなんでしょうねきっと。
 
まぁいい。 

とりあえずその医者は俺の顔見るなり
 
採血採血」と目を輝かせ始めたわけですよ。
 
こりゃきっと何かある。
 
ってそういやこの病院には以前
 
肝炎にかかったときにお世話になったことがあったっけ。
 
その延長だと思われてるんだろうか
 
ていうか俺の顔
 
そんなに肝臓やられてるチックにドス黒いのか?
 
ちょっとショックだ単なる地黒なのに。
 
とりあえず症状やココ最近の体調について話して協議した結果
 
まぁもちろん採血はすることになったんですが
 
それに加えて生涯初
 
「頭部のMRI撮影会」(握手会同時開催←嘘)を催すことと相成りましたオーイエー。
 
……………。

めっちゃ不安です。
 
ナニゴトですかこれは。
 
俺の可愛い頭部が磁気信号で輪切りにされるんですよ擬似的に?!
 
まぁいい。
 
俺も多少興味のあることですから自分の頭ん中で何が起こってるのかは。
 
MRIでもYKKでも何でもしていただいて結構ですわよ。
 
つうわけでかなりの不安を抱えつつこの話は
 
5/14「アタマ輪切ってポイPOIポイ!(仮)」
 
に続く。
 
待たれよ次号。
 
 
〜本日の生涯初 その2
 
「初めて睡眠導入剤を処方してもらえた」
 
これさえあればのび太に負ける気がしません。必ず克ちます(何)
 
 

 
今日は体調も昨日より良く
 
熱も下がったので
 
屋内でできる遊びをと思い
 
映画をはしごしてきた
 
「コールドマウンテン」
 
とかいうやつと
 
「スクール・オブ・ロック」
 
ってやつだ
 
コールドマウンテンは
 
好きな女優のレニー・ゼルヴィガーが
 
流れ者役として出てるというので
 
それだけの動機で見たのである
 
ああ、レニィィィィィ!!!!
 
ていうかまぁ
 
ふぅん
 
つうか
 
ナタリー・ポートマンの扱いが
 
ちょっとぞんざいすぎるんじゃね?
 
おじさん、怒ってます
 
スクール・オブ・ロックは
 
どーしても観てみたかった映画で
 
丁度今日が封切りだったようで
 
案外人が入っていた
 
主人公のデューイは
 
ロックの戦士というわりには
 
体制側の人間
 
主にポリスメンにビクビクしていて
 
そこがまた良かった
 
しかしまぁ
 
ありえないことを
 
ありえなさそうな人間たちが
 
成し遂げてしまうことが
 
ドラマですね
 
とにかく久々に映画館で
 
人目も気にせず笑った
 
ていうか他の連中
 
人目気にしすぎ
 
帰りにツタヤで
 
「The Eye」
 
という香港映画を借り
 
のんびり観る
 
角膜移植を受けて
 
幽霊が見えるようになってしまった
 
女性の苦悩を描いた作品だ
 
なんか
 
心に優しい
 
恐怖映画だった
 

 

Amazing Grace

2004年4月29日 聴嬲
昨日〜今日にかけて
 
「Amazing Grace」を
 
行く先々で耳にした
 
計3回もだ

ドラマ「白い巨塔」の主題歌にもなってたらしい
 
あの曲だ
 
まぁ俺は
 
ドラマにも原作本にも
 
まだ触れたことはないんだが
 
さておき
 
1日経たずに3度も偶然にこの曲を
 
行く先々で耳にすると

こりゃーこの曲に
 
呼ばれてるんだきっと
 
などと勝手に思ってしまって
 
ついついCD屋で探してしまった
 
同じ聴くなら
 
好きな人が歌っているものを
 
と思い
 
鈴木重子のアルバムを選んだのである
 
BMGが出している
 
「Amazing Grace100%」
 
とかいうコンピを選ぶという手も
 
あったんだが
 
さすがにCD1枚分聴く気も起こらず
 
しかもあまり気に入ってもいない演奏も
 
入っているCDを買う気は更に起こらず
 
やはり鈴木重子に落ちついたわけである。
 
鈴木重子は
 
ジャズとして聴くというより
 
ヒーリングミュージックというカテゴリで
 
俺の中で扱われておるので
 
久々にほっこりしている
 
ていうか俺ってこんなに
 
疲れてたんだなと
 
再認識した

そんな昨今
 
 

 
学生時代にこっそりお世話になったバーのマスターKBさんのことを
 
何故か熱にうなされながら思い出した。
 
KBさん。
 
俺が一時期こそっと働いていたバーのマスターのお師匠さんで、
 
たまに、あらぬ時間にうちのバーに顔を出しては(店はどしたの?!)
 
店の備品を徴収していくというヤクザぶりをみせたKBさん。
 
彼のバーのカウンターでぐでぐでに酔っ払って行く末をぼやいていた俺に
 
「おおかみくん、『真剣』と『深刻』の違いを説明できるか?」
 
と問うたKBさん。
 
「人生は真剣に生きるものであって深刻になってはいかん」
 
とサイドカーというカクテルをおごってくれながらさらりと言ってのけたKBさん。
 
人生のうちで恋人と2度も死別しているKBさん。
 
その恋人の生まれ変わりと信じて疑わないほど素行が似ている犬と暮らしているKBさん
 
タバコの不始末で店を全焼させてしまったKBさん。
 
新しいコンセプトの店を再建し瞬く間に軌道に乗せたKBさん。
 
KBさんの周りには面白い人がいっぱいで、
 
何故かたくさんの海外のジャズミュージシャンとも友達で、
 
俺にとってはステキな夢を見せられてるかのような人だった。
 
今日もきっとあのバーのカウンターの向こうで、
 
備品のハーパーに手を出しながら、
 
のらりくらりと店を回しているんだろう。
 
熱にうなされながらふと思い出す昔のことは、
 
何故か甘くて都合が良くて、
 
しかもほろ苦くて仕方ねぇもんなのです。
 
 
ドラムスがリーダーを務めてるジャズアルバムなんてあるんだな、
 
              と思って買ってみた一枚。
 
ジャズの演奏にオーケストラコーラスを絡ませた面白い録音なんだけど、
やっぱジャズって 楽 し い よね。
 
演奏者一人一人の図り合いっていうか、誰がどんな風に場をリードする
か?!どんな風にその音を他の者がサポートするか?!あるいは何かふ
っかけるか?!そのバランス感がたまんねぇ…。
 
まー、録音の最初にコード進行やらリズムやら小節数やらを取り決めて
お互いのイメージを伝え合ったりしてるんだろうけど、その断片的な情
報を元にそれぞれがどんな演奏をするかは、その時にならないとわから
ないもんで。
 
しっかしこのアルバム、ぃぃ…。
 
ドラムスのマックス・ローチが楽曲のアレンジとか決めてるんだけど、
本来、ベースと並んで楽曲のバックを固める役割の楽器なのに、しっか
り他の楽器をリードして場を作り上げてんの。
 
その上で縦横無尽に他の楽器が紡ぎ出したメロディが絡まり合う。
 
NBAのバスケの試合見てるみたいに展開がスピーディではらはらする。
 
ばしばし変わるリズムが、プレイヤーの鼓動を伝えているみたいでまた燃える。
 
一人でウェーブとかしてしまいたくなる一枚です。
 
しっかし、マル・ウォルドロンのピアノはエロカッコィィ…。
 
暗い地面を這ってるとかげみたいにこそこそやってるかと思いきや、
 
(さりげなく存在アピールしてるけど、そのさりげなさもまたぃぃ)
 
いきなり鎌首上げて威嚇もするし…。
 
ああ、喉が乾いてきた…ビールもう一本!!!!!
 
 
 
 
N獣さんのPCに仕込んであるスクリーンセーバーは、
 
100%オレンジの描く「ドーナッツ」である。
 
 
 
コレ↓
http://www.nifty.com/delipop/Ilove/goods/saver.htm
 
なかなか可愛いんだな、コレがまた。
 
 
力の加減を知るのは、社会の中で生きていく上でとても重要なことだ。
 
非自己という意味での他者(無生物も含む)とのバランスは、
 
慎重に計らないとだね、つまはじきにされちまうもんでさぁ。
 
俺は何と言うか27にもなったというのに未だにそこらへんが下手で。

俺が何か働きかけようとすればするほど、
 
色んなものが俺のもとから遠ざかっていくような、
 
そんな感覚に捕らわれてしまうことがここ最近多い。
 
きっとまだ俺がガキだからだ。
 
可愛がろうとしてつい力が入ってしまい、
 
ペットの犬に逃げられてしまうガキのようなもんで、
 
まだまだ自分の力加減というものが判ってない。
 
判るときが来るんだろうか?
 
じっと耳を澄ます。
 
 

二ゴロの軌跡

2004年4月26日 痴情
まぁ、人生長いことあったら、
 
うまくいきそーで実はどんづまりだったとか、
 
そーゆー経験ってのは誰にでもあるもんではないかと。
 
そーゆーのを俺は「二ゴロ感」って呼ぶことにしてるんですが、
 
ほら、
 
二ゴロだったら送球に手間取ってる間に一塁に間に合うかな?!
 
みたいなほのかな期待感もない交ぜになるあの感じです、わかる?
 
「いけるかな?いけねーかな?どっちかな?あ、やっぱダメか…ッ
 
っていう「激苦い徒労感+もういいや…感」こそが
 
「二ゴロ感」ってヤツですわ。
 
 
今まで走り続けてたのは何だったんだろう…?!

俺のこのエネルギーは、単なるムダ燃えだったのか…ッ?!
 
軽く絶望しました…
 
 
巷に溢れる二ゴラー達の中でくすぶり続ける苦い憤りと諦めの記憶
 
それが我々に教えるものは即ち
 
 「世の中報われないことの方が多過ぎ
 
っていう救いようの無い現実の厳しさなわけです。
 
そこで終わってしまっては、ニゴラーは単なる負け犬で終わってしまいます。
 
しかも、

 状況を全く読めずに無駄な労力使いまくったバカ負け犬
 
とさえ言われかねません。
 
そんなニゴラー達が報われるには一体どうしたら良いのか?!
 
俺は無い知恵絞って考えました。
 
むしろ下半身使って考えました。
 
いやそれは無いですよね、
 
だいいち絞るところが違いますよね。
 
 
アトランタ五輪で見事銅メダルを獲得した女子マラソンの有森裕子は
 
 
自分を褒めてあげたい
 
 
という言葉を残し、
 
結果を出した自己を全肯定する
 
そのことの尊さを我々に教えてくれました。
 
 

 
 
 
    我らニゴラーはその逆をイクのがいいと思うのです。
 
 
 
 
 
         「自分を悔い千切れ!!!!
 
  

 
 
          と、俺は声をにしていいたい。
 
             もう一度言おう。
 
 
 
 
 
    「自分を悔いて悔いて悔い千切り倒せ!!!!
 
        「恥を知れ、この痴れ者めが!!!!!」
 
 
 
       いや、二つめの台詞は余計だったかもしれない…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
      ………。
 
 
 
                    そう、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     過去は消えないんです
     
ぬるくて中途半端な思い出であればあるほど
 
   まっこと恥ずかしく瞬間消去させたい記憶として残ったりするもの

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その煮え切らない負のエネルギーを、
 
悔い千切ることによって自分に対する口惜しさや怒りへと昇華させ、
 
次の機会へのタイミングを計り、起爆剤とし、克つのです…!
 
 
 
 
 
 
 
 
   「怒りは絶望に勝る
 
               〜ターミネーター3より
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺達は、正しい怒り方を学ぶべき時機に差し掛かってきてるんじゃねぇか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 全てのニゴラーのために、真っ赤な陽光よ…射してこい!!
 
 
 
 
↑巷はペコちゃんに激萌えなんでしょうか?
 
あんなふうに口の端っこから
 
 「ベロ出しぼろ〜ん」
 
するのが巷のトレンドなんでしょうか?
 
オーケー、I dare to try it 。
 
 
 
ぼろっちょ!(注:ベロをはみ出させた音)
 
 
 
これで俺も巷のペコちゃん大好き婦女子共にモテモテ七変化
 
瞬く間に「巷のペコちゃん大好き婦女子共の行列ができる男」の出来上がりです。
 
盗難OKベリベリカモンです(意味不明)
 
ていうかこれ、
 
 
ベロ乾きますよね著しく乾きますよね


ペコちゃんはいつもこんな苦しみに耐えているのでしょうか?
 
菓子屋の看板娘なのに、
 
ベロが乾くとモノの味がわからなくなっちゃうじゃないですか。
  
ていうかそれ以前に誰も見向きもしてくれません
 
このままこの試みは失敗に終わってしまうのでしょうか?
 
あ、来ました。
 
 
 
蜂が止まりました俺のベロ上に…ッ!!!!
 
 
 
水分足りてない蜂が水分を求め、あろうことか俺のベロの上に…ッ!!
 
これでは動けません。
 
動く是即ち万死に値します。
 
My Sweet ベロが瞬時に毒針ズキュンです。
 
つまり絶体絶命クリフハンガーですオーイエー。
 
ここんとこ重要なので繰り返します。
 
絶体絶命クリフハンガーですオーイエー
 
あ、デコピンで蜂だけ弾けばバンバンザイつまりマンセーなはず。
 
そっと、ベロにデコピンを近づけ、
 
 
               SHOT!!!!
 
 
  …ひょッッ!!!!
 
 
 
          ほひゃられれふへ…………ッ!!!!
 
 
 
 
恐れていた事態が起こりました。
 
 デコピン、ベロ直撃かと。
 
  憤死しそうです。
 
   自分の愚かさに今にも憤死しそうです。
 
    行列どころか
 
     人だかりできましたよちょっとした。
 
      ああ、もっと俺を見て…ッ、って感じですよね。
 
 
 
 そんなわけで、
 
当初の目的(行列のできる男になる)からは著しく逸脱してしまいましたが、
 
  自分のベロをデコピンで撃ち抜き
 
     悶絶する俺を遠巻きに見守る人だかりを作り上げることには成功
 
 人の目を引くのは案外カンタンなことでしたよ皆さん。
 
      ミッションコンプリート、常勝です。

 
 
 
 
 
 
 
 
  「勝つって、こんなに空しい経験のことなのか…?」 (おおかみ談)
 
 
 
 
 

28日後...

2004年4月25日 視嬲
こーゆーの観てていつも不思議に思うんだけど、
 
何故キャリア同士は互いに争い合わないんだろうか。
 
やっぱ同族意識っつうか、
 
そーゆーものを本能的に持ってるからなんだろーか。
 
ちうか、追い詰められた時の人間の行動って、
 
やっぱあんなものなのかな。
 
誰だって自分が大事だもんね。
 
てゆーか、個人が全て利己的ってわけじゃなくてさ、
 
それを加速させてる風潮がいけないんだよ。
 
周りの人に愛をまんべんなく注げなくなるくらい
 
人が増えすぎちまったんだよきっと。
 
もちっと小さくまとまってもいいんじゃね?
 
不図そう感じた、この作品観ながら。
 
【教訓】
 
  何かが起こっても 無闇に窓際には近寄らないこと
 
 

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